「プーチンの実像 」 朝日新聞国際報道部

孤高の「皇帝(ツァーリ)」の知られざる真実

朝日新聞駒木氏を中心とした、インタビュー・取材等、前回のクリミア併合の際に新聞連載されたものを加筆修正したものとの事。
プーチンの人となりがなんとなく理解できた気がする。

国家に忠誠を尽くすと言えば悪いことではなかろうが、国家の上位概念的に自由があると考える立場で見れば周回遅れの小役人が権力掌握に成功して、前時代の凝り固まった理想像を抱く過程が分解されて提示されていると見えるかもしれない。

逆にロシア国内に限らず国民国家を最上位に置く立場で見ればヒーローなのだろう。
出自が特別なわけでもなく国家に尽くすことを至上として権力を結果的に掌握し、祖国の国威高揚と発展のため尽力するように至るプロセスがそこにあるとみるかもしれない。

おそらくは「喪失感」が原点にあって、その対象はソ連という具体的な国家連合ではなく「祖国」の幻想なのだろうと感じる。
冷戦の終結ではソ連は解体したがロシアが冷戦に敗北したのではないと、読み替えることでアイデンテティを維持した人物が、コネも金もないがゆえに時の権力者に重用されて、権力の階段を昇りつめていく。
そのような人物の最大の武器は相手の隠された弱点を握っていることってのは古今東西変わらない。

逆にもしそうした存在が権力を掌握すればどうなるかが今の状態なのだろう。
自分の弱点を知るものは消す、意向に反するものも消す。
恐怖政治の内政から目をそらす手段も古今東西変わらない。外に敵を作ること。「ウチ」の概念を純化すること。

大陸国家に未来志向を感じられないのは常にドロドロの闘争を続けてきたからかもしれない。
自分以外はすべて敵で生きてきているのだから、明日を約束するなどということにはあまり意味がないのかもしれん。

何が正しいかはよくわからないけれど、先の2回の大戦やら核兵器の使用などで、超えないで置いたほうが良いと学習したことをちゃぶ台返しするのは喪失感・屈辱感によるものか。

本書では必ずしもプーチンの来歴にネガティブなイメージを持たせるような趣旨はないだろう。
「いい人」であると考える知己のインタビューもふんだんに取り入れられている。

ファッショは左から、モンスターは市民から そういうことかもしれない。

今後の事や今起きていることへの補助線としてはよかったと思う。

☆3

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