株式会社 悟空出版 『大西郷という虚像 「明治維新という過ち」完結篇』
先日のエントリー『「官賊と幕臣たち」読んでみた』
の完結編という謳い文句で読んでみた。
本来なら「明治維新という過ち」から読むべきなのだろうけれど、何せ100円になった新書以外は買わないと心に決めて以来図書館が頼りなので順不同。
「官賊と幕臣たち」とはいささか趣の異なる内容であった。
前作が幕末における幕府官僚「たち」と薩長統幕側の著者のいう官「たち」の描写・論評であったのに対し今回は西郷個人の分析記述となっていた。
前提としては著者としては歴史的には正当性のないいわば私憤による明治維新との認識があって、現在まで継続している薩長政治に対しての疑問があることは変わりないが、西郷個人の主筋との確執と性格形成の分析から人物像を描いているのはとても興味深く一気に読めた気がする。
逆説的であるが、西郷がなぜ西南戦争で政府と戦うことになったのかを、西郷個人に焦点をあてて分析することが、当時の新政府の「ありよう」についてわかりやすく腑に落ちる所があった。
「三本の矢の神話」を持たなければならなかった長州の桂小五郎と、ある意味頭の悪い武闘派西郷、そして現代までその血脈による影響を残し続ける大久保の関係に関しての分析はなかなか面白い。
第一部とされる「明治維新という過ち」を読んでいないのでわからないが、大久保利通に関しての著者の考えをもう少し知りたくなる。
世上では「日本国紀」なるなにやら怪しげな書籍が出回り始めているが(別称として「日本ウィ紀」あるいは日本コピペ紀」らしい)、このシリーズはもっと話題になっていいのではないかと思う。
2018-11-18
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