イラストは医師ですが、このページは医療についてではありません。
体調に不安が有るとき、軽い症状なら1か所の医療機関で診断をうけて、回復することがほとんどですが、症状が回復しなかったり、重篤な場合は複数の医療機関で「セカンドオピニオン」を受けることが半ば常識の様になってきています。
なぜならそれは場合によっては命にかかわることであり、どんなに優秀な医療機関でも、どこかのスーパー女医のように「失敗しない」ことは困難だということはっきりしているからだと思います
不動産取引における問題点
最近は個人の方でも不動産投資を積極的にされている方も多いですが、 一般的には不動産の売買を何度も何度も繰り返される方は多くはないです。
ご自身の住まいを何度も住み替える方はあまりいません。
またその他の不動産を売買するのは、たいていご実家の介護や相続など親族内での出来事により、ある程度偶発的に行ったり、場合によっては保証人になってしまったために急遽不動産を処分しなければならなかったりと、ご自身の住まい以上に気を使う上に内容がよくわからないことが多いのではないかと思います。
不動産取引においては、通常媒介業者を定めて、購入・売却の相談・手続きを進めていきますが、最初は複数の業者に依頼をしても最終的には1か所の媒介業者になります。
それは時により状況は異なりますが
◎査定価格が一番高かったから
◎大手だから安心できるから
◎その物件を問い扱っているのがその会社だけだから
などなど、それぞれ理由はあるものの、実際の売買契約は1社に頼むしかないわけです。
勿論売主買主それぞれに媒介業者がいて共同仲介になる場合もありますが、媒介の手数料を支払う業者は1社です。
不動産媒介は成功報酬ですので契約して決済(引渡し)をしなければ売り上げにならないという宿命を負っています。
依頼者のリスク
そこで、媒介を依頼した立場から見ると
◎最終的に成約金額が妥当なのか(特に売却の場合)?
◎購入物件に本当にリスクはないのか?
◎売主と購入の媒介業者が同じ場合、その判断は本当に中立なのか?
◎取引条件は十分に交渉した結果なのか?
といったことは、最終的にはわかりようがありません。
現実的に、私のところには過去のお取引先のお客様の知人、学校の先輩・同級生、場合によっては母の友人など、ご自身とつながりのある「誰か」に取引について、リスクや妥当性の相談したい方から、ご連絡がしばしばあります。
経験知の少ないことに関する不安は誰しもぬぐえないということと思います。
私の考え方
こうした多数の相談を受けて、おそらく多くの方が、実際に頼んでいる、あるいはすでに決まっている媒介業者ではない 立場の意見を聞いてみたい。
あるいは、助言を受けたいと思っているのではないかと感じています。
なぜなら、時には取引を中止することが妥当な場合すらありうるのですが、成功報酬の媒介業者はやめたがるはずがないとということを、依頼者自身が良く承知しているからだと思います。
情報と経験に圧倒的に差がある立場ですので、売買の取引相手以上に媒介業者も完全に信頼していいのか?という心情は当然です。
ご相談を受けるのは全くやぶさかではありませんが、業務としてお受けしていない場合は、取引に口をはさむ立場でもありませんし、同業他社様から見ても余計なことしないでほしいと思われるのも辛いです。(私でもそう思うでしょうから)
そのため以下のとおり業務としてお受けして、報酬も発生させたうえで関わることにしていこうと思います。
不動産取引のセカンドオピニオン
個人の不動産取引において、私と提携する仲介会社以外の業者に媒介を依頼されたうえで、セカンドオピニオンをご希望の場合は下記の条件で業務として受託します。
① 個人の方の売買に限ります。
② 取扱エリアは原則東京・横浜市・川崎市とします。
③ 現地調査は報酬とは別に実費+日当とさせていただきます。
報酬額
報酬額を定めませんと、報酬も無しで相談してもいいのか?というご意見も聞きますので一応決めておきます。
個別案件ごとに業務の受託にあたっては見積もりいたします。
① 売買契約金額 5000万円未満 契約金額 の0.5% 但し最低10万円
② 売買契約金額 10000万円未満 契約金額-5000万円 の 0.3% +25万円
③ 売買契約金額 10000万円超 相談 但し最低 25万円
④ 売買価格交渉成功報酬 価格変動金額の10%
2019/10/30