Part1 見積もりのこと。
リフォームや増改築、もっと言えば住宅展示場でのハウスメーカーなど、当たり前のように「相談」「見積もり」無料となってるところ多いです。
見積もりの原価はかなりかかってるはずなのだけれど。
もし一般のお客様に
「当社は見積もり1件するのに△◇円かかってるので見積もりのみで発注いただけない場合は見積もり費用いただきます」
と告知したらたぶん見積もり依頼が来なくなって結果、お仕事が極端に減ってなりゆかないだろうなと思う。
本当に、ざっくりした費用なら経験値で「多分これくらいでしょ」で済ませることもできるけれど、昨今詳細見積もり出さないと発注いただけないから、致し方なくやってるって側面も多分にあると思ってる。
ざっと考えても、見積もりするには
① 現地調査
② 役所調査
③ 建築等であれば仕様に関する資料・材料の蒐集
④ 受注予定案件のイメージ作成(図面なども含めて)
⑤ 作業のための機器(パソコンプリンタはもちろんそれなりのソフトウエアもいりますよ)
⑥ 作業する人間の人件費
⑦ 作業する場所の維持費(事務所費・光熱費)
などなど、諸々結構かかるものだと思います。
それでも見積もりからの受注率が100%なら、あまり問題はないと思います。
受注する案件の作業ですから見積もり上その金額が乗っていても、依頼者と発注者同じですから。
でも、そんなことはまずありえない。
見積もり作業から発注の歩留まりは、詳細なものを提出して50%くらいならかなりのものではないかと感じてます。
そうなれば、見積もりの為の費用は、発注してくれる本来のお客様に上乗せするしかない。
なんだか矛盾した話です。
食べ物で比較するとわかりやすい。
○△屋のラーメンが独特の味で評判であれば、食べてみたいお客様は限度はあるにしても価格関係なく来店してくれて、合い見積もりなんて取らない(まぁ定価つけてますから必要もないですが)
中にはとんでもない価格の商品を食させていただけるところもあって、逆に話題になったりします。
なぜ、家を建築することや、リフォームはかなり詳細な見積もりを発注確定していないにもかかわらず要求されることが多いのか。
価格が他の商品・サービスと比較して大きいから? 一般のお客様はなかなか経験しないことでわかりづらいから?
多分、違うんだと思います。
可能であれば、発注してくださる可能性の高いお客様以外に、コストのかかる作業はやらないのが一番いい。
極論だけれど、発注受けてから見積もりしたらまったく無駄がない。
不動産業だと、完全に成功報酬であることが多いし、報酬も法令で規制がある上に、宅建業法での縛りも大きいから、依頼を受けて行う作業の見積もりをする感覚がない。
売却の場合は当然、調査に要する費用・ベーシックな作業を行うための各種インフラの整備(業界団体に関する加盟費用もなきゃ査定なんてできないです)費用などがかかります。
購入の場合でも、情報入手のための費用・いろいろな調査費用・内見設定の為の交通費・車両費 etc.
一般的なサービス業の感覚でいえば、購入検討作業のための費用 ○△円、売却開始の為の作業費用 ◇△円 などとメニュー化して頂戴してもいいのではないかと思う。
実際に、不動産業を選択せず、不動産コンサルタント業としてあらゆる作業に、価格をつけてメニュー化して、稼いでいるところもありますな。
事業主・経営者としては、中身が現状どうであれ、ある意味賢い選択なのだと思います。
最近は、見積もり無料どころか、成功報酬さえ無料だとか半額を謳ってる会社も増えてます。
このことが良い事なのか、いろいろ考えておきたいと思っています。
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