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解体現場にて

今日も戸塚区南舞岡に来ております。

昨日よりは少しだけ過ごしやすい感じの気温と風です。

住宅営業マンのころから数多く解体現場に来ていますが、住宅の取り壊しは人様のものであっても感慨深いものがあります。

建築する際は、色々考えて、間取りや内装など造ったものでも、いつかは耐用年数が過ぎたり、使用方法が変化したりして、改変維持より再建築となるわけで、建築する際のお客さまの思い入れを知る立場としては、すこし寂しい気持ちになります。

それでも一戸建ての場合、土地が自由に利用処分できるので良いのですが、マンションは難しいですね。

マンションの場合、一般に解体するような状態になるまでの期間は一戸建てよりはかなり長いとされます。

自分の住むマンションは1978年築なのでもう40年経過してますが、まだ何とか維持できています。

去年から理事をやってますが、理事会で55歳の自分が最年少と言う構成。この地区に住んでる期間は生まれがそもそも町内である自分が一番長そうですが、マンション住民は30代で購入して移って来られた方が中心なのでもう皆さん70代後半になってます。

72世帯あって容積考えても余裕がないので地下緩和が利用出来たとしても再建築で増床はあまり期待できず、費用の面で頓挫するのは明らかゆえ、耐震診断と全面リニューアルを切り出しても、皆さんその頃自分はいないと宣われ議題にならない。

少子高齢化でコンパクトシティ化が進むのでしょうが、区分所有権の考え方を変えていくか、マンションの修繕費に来たるべき時期の再建築予算を組み込むなどマンションの終活を定めることを義務化するなど必要になってくるのでは無いですかね。

区分所有権は結局管理組合との債権債務のようなものだななどと感じてきてます。

舞岡の分譲地は1960年代からの開発地ですがご多分に漏れず高齢化が進行中です。都心副都心とも1時間圏内でもう少し価格を抑えられれば若い世代も購入しやすいのでしようが、最低土地面積などの規制で坪単価は抑制されてもグロス価格高すぎて手が出しにくい状態。

狭くて多少環境は我慢しても通勤などのメリットのあるより都市部で購入しやすい物件あればそちらを選ぶのはわかります。

意外だったのはこの分譲地内で恐らく広めの賃貸アパートがほとんど満室のようだと言うこと。

子育て環境としては申し分ないので若いファミリーの住宅需要はそこそこあるようです。

購入の方向にすすめるには賃貸費用と購入費用のギャップが大きい状況のようです。

戦後日本の成長に伴って造った制度が限界を迎えているのだなと、成長を支えた世代の建てられた住宅解体現場で思うのであります。

 

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