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「ストック活用コンサルティング」トークセッション

不動産コンサルティング制度発足25周年記念トークイベント 「ストック活用コンサルティングが明日を創る」

不動産流通推進センター主催の催しを聞きに行ってきました。

最近、自分の問題として起こっている事案として

① 現在の住まいであるマンションの高齢化・老朽化

② もともと両親が建築して現在空家になっている老朽化した木造一戸建て

に関して、「ストック活用コンサルティング」を疑似的に受けるような心持で出かけたのです。

予約は必要でしたが、幸い無料ですし・・・

内容は動画を見ていただくのが間違いないのですが、感じたことをサマリーしておきます。

 

司会進行は住宅新報社の本多氏

設定された大まかな流れとして、パネラーのお一人の明海大学の中城氏による現状の概説から始まり、実務者としてスタイルオブ東京藤木氏、元リビタ内山氏が、本田氏の進行に沿ってお話を展開するというものでした。

前提としての中城氏の説明は極めて短時間だったのは残念だったが、住宅投資額と住宅資産額の大きな乖離が問題ではないかという考察は興味深い印象。

建物が減価償却する以上に資産価値を減じていくという点は確かに問題ですね。むしろ追加投資によって価値の向上をも考えるべきだとは思いました。

空家の問題を包括してストック不動産の活用に際し、不動産コンサルティングはどのように関わり得るのか、お二方の視点がそれぞれ多少異なっていてでこれも興味深い。

藤木氏は自分の印象として、コンサルティングそのものでフィーを生み出せないので、不動産・仲介リフォームと絡めてコンサルティングをマネタイズしているという話で、普段自分も感じているしコンサルティングの実務研修などでも取り上げられる問題点の解決法で、いずこも同じなのだと感じました。

コンサルティングをどう定義するかという見方もできるが、コンサルティング技術を活用して仲介・リフォーム・ファイナンス斡旋・建築紹介など様々な顧客ニーズを引き出し実現を図ることで、顧客あるいは紹介先から「見える」成果に変換しないとコンサルティングそのものでフィーを頂戴することはやはりかなり難しいのですね。

内山氏の場合は、もう少し突き抜けていて、顧客単独のニーズ以上に地域や社会のニーズにも対応するコンサルティングを行っている、あるいは行いたいという印象尾です。

プロダクトアウトよりマーケットアウトという表現だったと思うが、顧客の隠されたニーズをも拾い上げるという意味では藤木氏の実務と同じで、より鳥瞰的な視点を重視しているように思った。

いずれにしても、ストック活用に際してのコンサルティングそのもので収益化はなかなか困難で、顧客満足を得ながらどのように収益を上げるかは顧客ごと・案件ごとに異なるということは間違いなさそうだ。

「誰のための、何のためのコンサルティングなのか」を、作業開始の前、そして途中でも常に検討しておかなければ、労多くして功(収益・顧客満足両方ね)少なしの恐れが大きいかなと再認識しました。

本日の最大の収穫は、たまには都心に行かないとどんどん感覚が鈍ると思いだしたこと。城南地区から神奈川で活動していると都心の人混み・雰囲気を忘れてしまいがちだと自戒しました。

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