このところ、底地やマンションのご相談が多く、またエリアも城西・千葉・横浜とメインの城南から少し目を離してましたが、やや久しぶりに城南の一戸建物件をご紹介することになり、大田区中心でいろいろ見ています。
少し目をほかの地域に向けていると、普通に考えて高すぎない?という感覚になりました。
普通に勤めている方の年収ではやっぱり物件は限定されます。
建築費は木造はRCほど高くなっている訳ではないので土地が、やっぱり高いです。
大田区の京浜東北線あたりまでで14坪の土地で2500万円以上・・・建物込みで4300万円以下で探すと物件数の少なさで大変です。
4300万円をローンで組むと今は金利が安いので12万円くらいで、駐車場と管理費考えるとマンションだと2600万円ほどの物件と4300万円の一戸建ては支払いが同じくらいです。
年間ローン返済145万円と固定資産税で大体合計160万円、年収の25%くらいで考えれば 640万円以上・・・
金利が少し上がってしまうと30%くらいになる可能性もあるので安全見ればそうなると思いますけど、住宅適齢期の35歳くらいでご主人だけでここまでの人は半分もいないでしょうね。
もし、親の代から相続等で利用できる土地があればおそらく半分くらいの負担で家だけは何とかなってしまうこと考えると、土地を取得することのハードルはかなり高いです。
親の代からの下駄はいてる方とそうでない方の差をどうするのか、土地を自己居住用以外で多くお持ちの方(地主さん)の問題どう考えるかは不動産に係わるものは常に考えていないといけないとは思ってます。
でも、今回はそのことではありません。
新築分譲住宅があまりに高くなりすぎてますよってことです。
分譲会社は仕入れて建築して販売するルーティンは止めるわけにはいかないので常に供給する必要があるのですが、今の価格ではエンドユーザーはちょっと腰が引けるのではないかと思います。
金利の上昇懸念があるにもかかわらず、また人手不足と言われても賃金の上昇傾向がそうみられないこと、大企業優遇の措置でトリクルダウンで潤うってのもどうやら怪しくて内部留保を増やすだけじゃない!というのが現実になってきそうなこと。
いろいろ重なって、ユーザーのマインドは高くないですよ。
高く仕入れてしまった物件の見切りがあるような気もしますし、そうしておかないとちょっとまずそうな雰囲気を自分は感じてます。
購入する方は、よく事例を確認して適正な価格で購入されるよう注意が必要だと思います。
とはいえ、何かあっても投資アパートよりは自分の住まいは良いとは思いますけどね。
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