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古めの開発大型分譲地、現地販売でのお話

知人の住み替えに伴い、知己の工務店様に買い取っていいただいた分譲地の現地販売をしています。

こちらの物件です。

戸塚区南舞岡建築条件付土地戸塚

知人は60代でコンパクトな家に移りたかったので、結構長いことかかりましたがおおよそ希望のエリアで見つけて引越していただきました。

こんな感じ。谷澤邸

全部で2部屋つまり1DKの一戸建て車庫2台、なかなかこういうのはありません。

知り合いでなければ、費用対効果で何年も探すのはむずかしいですね。

違いは駅からの距離感はあまり変わらないのですが、新居のほうは区役所などもある中心的な駅で、道路の要所でもあるのでロードサイドショップ・コンビニなども多くあって日常生活の買い物・役所の用事などにやや便利。

旧宅は横浜とは思えない緑あふれる環境なのですが、戸塚という大ターミナル駅があって一駅目の為か、日常のお店がやや少なめ。コープはあるのですが坂の上なので年齢的に少しきつくなってきていました。

一番の問題は住宅そのものが広すぎることと設備の更新時期に来ていて維持費がかかりそうになってきていたことが動機でありました。

それはともかく、今更地になって販売しているのですが、ご近所の方からいろいろお話を聞かされます。

昭和40年ごろのの超大型開発部分譲地にあるので、近隣地区だけで約800世帯あるということ、80代の方が300人くらいおいでになること、初期の購入者が比較的、固いお勤め方が多く子弟はもまた、お勤めが多く実家以外でお住まいを取得してる方が非常に多いということ、年金等もしっかり受給される方がほとんどで生活に困るような方は非常に少ないこと、いずれ自宅は空家になってしまう可能性が高く、皆さん介護が必要な年齢になってきていていろいろ心配していること、等々、ある意味ぜいたくな悩に関して教えていただきます。

確かに止まっている車は高級車が多いし、お庭の手入れもしっかりされていてとてもいい住宅地です。

全体として高齢化はしているかもしれないですが、比較的2世帯住宅も多いようですし、何より地下鉄の駅から11分程度、都心までも戸塚乗り換えで新宿方面・旧都心方面とも1時間程度なので、住民の入れ替えもゆっくりと進んでいるようですし、お住まいの方がおっしゃっているほど深刻には感じませんでした。

自分の経験の中で、郊外の分譲地から高齢の方が脱出し始めてると感じたのは、すでに15年くらい前に品川の新築マンション分譲をしているときのこと。

今は相模原市になったある町の大型開発分譲地にお住いの老夫婦の方が、モデルルームにおいでになり購入計画の相談を受けました。

分譲地の規模は約500世帯、ターミナルからバス便で30分の丘の上、小中学校・商店などはすべて分譲地内にある場所でした。

バスで通勤される方の減少に伴い、バス便は45分に1本程度となり、商店街はほとんどクローズ、高校大学は分譲地に無いのでお子様たちは早くから自宅を出てしまって都心部に住み戻らない。

お買い換えということで、当時一応査定したのですが、60坪の一戸建てが都内の50㎡ちょっとの新築マンション価格の1/3仁にもなりそうもないし、それ以前に買い手がいるかわからないというような状態で、結局お話は立ち消えになりました。

都心部でチラシ配布で歩き回ると、狭くて古いアパートの中に最近はシェアハウスが多くなってきていることに気づかされます。

新築で新しいのですが、本来シェアハウスで望まれるような共有部があるとは思えないような建て方のことが多いです。

外観から判断するにおそらく、私が子供のころにたくさんあった、風呂なしトイレ共用、流しは各室に一応あり的なアパートで玄関は当然一か所の内部共用廊下、に近い感じです。

賃料はワンルームマンションよりは何割か安いのでしょうが、他人同士が住むうえではやや不十分な内容のように思えます。

広くて環境もいいけれど遠くて不便な住宅を持て余している世代がいて、便利のいいところに住まわざるを得ないが、狭くて環境も決して良いとは言えない住宅に結構な金額を支払っている世代がいる。

どちらも問題なのですが、不動産仲介業で何かしようとしてもどうなるものでもなさそうです。

行政や税制その他もろもろ、真剣に検討してもらいたいものです。

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