PR

オリンピック大臣発言の事

水泳選手の白血病の件でオリンピック担当大臣が軽率な発言で追及されている。
動画 桜田五輪担当大臣発言全文 日テレNEWS24

一部のネット民は「言葉尻をとらえてマスコミはクソ」とか書き起こしが間違ってって情報操作だとかマスコミによる捏造でもあるかのように発言している。
自分はそう思わないので書いておく。

この大臣は本当に人の良い方のようだ。
以前のネットセキュリティに関しての発言で自身はコンピューターにほとんど触ったことがないと正直に言っていた。
そんな人物がネットセキュリティ担当で大丈夫なのか?と叩かれたが、自分はその時は問題ないし、問題にするほうがおかしいと思った。

世間のかなり詳しいと思う人物であっても、インターネットセキュリティのことに精通している人はそう多くない。まして犯罪を起こそうと企図する者や、そのほか悪意の者は捕まりたくないし智恵を絞り専門家のスキを突こうとする者たちで、その対策ができる人物でなければ、その部署の責任者が務まらないというのは組織を無視した見解だとすぐわかる。

物理的な武器で考えればすぐわかる。
銃の取扱にたけた犯罪者に対抗する警察組織のトップは銃の実際の取り扱いに精通していなければ務まらないとは言えない。
むしろ銃の危険性と有用性のそれぞれを冷静に判断し、犯罪として使用されることがないようにし、さらには万が一の際にそれに対応できる予算を獲得し組織・担当者を準備することが求められる。銃を撃ったことがなくても務まる仕事だ。(むろんテストとして体験しておくことは有用だろう)

今回の件は、かなり違っている。
人としては「がっかりした」と担当するイベントへの影響を考えれば口からこぼれたのはまあ理解できる。

しかしこの人は大臣、イベントの国としての最高責任者なのだ。
その中で一人の有望な選手が生死にかかわる病気と判明した時の発言として「がっかり」(選手の気持ちであれ、自分であれ落胆の表現)を発してしまう資質が問題だと思う。

今回の選手の総数は1000人くらいなのだろうか(よく知らん)そのうちの一人がそれもとても若い選手が生死に係る病と判明した時、責任者は内心がっかりと思ってもそれを口にすべきではないと思う。また選手の内心を忖度して「がっかりしていると思う」と口にしてもいけないと思う。
別に言霊というのではなく、必要なのは起きた事実にどう対応していくかということで感傷ではないのだ。
おそらく現在の官房長官であれば全く違ったコメントになっているだろう。まあそれだからあまり人気はないのかもしれないが。

ただしマスコミも野党も突っ込みどころがずれててまた痛々しい。
「人として云々」は全く当たらないのだ。人としては正直な人格が出ていてほほえましいくらいなのに。

政治家は選挙があるから「いい人」である必要はあるだろう。しかし今回は行政機関のトップとしての資質の問題だ。情に流されその心情を簡単に露呈するような人物は行政執行のトップは務まらないと思う。

そもそもオリンピックなんてやらなくてもいいと思ってたのでどうでもいいのだが、この大臣にかかる国費がもったいない。
全額辞退して白血病治癒研究に寄付しろよと思うのは貧乏人の僻みかな。

2019/2/15

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました