「はじめての暗渠散歩」本田創・他

「はじめての暗渠散歩」水のない水辺をあるく
 著者 本田創・高山英男・吉村生・三土たつお
 発行 株式会社筑摩書房 2017年11月10日 第一刷発行

随分以前のことだが、「トマソン」なる言葉がありました
赤瀬川原平氏が言い出しっぺと思っているが、知らない人は「超芸術トマソン」読んでいただきたいが、簡単に言えば実用性を失った街中の遺物、或いはその遺物の背景のことです。。
自分も住宅建築の仕事から社会人始まっているので、現地調査で古い住宅地の得体のしれない「何か」に出くわさないように、主にしたばかり居rキョロ見て回る癖がついてしまっています。
おかしなところに境界杭はないか?隣の下水管が通ってないか?地下に防空壕やムロあるいは古井戸が埋まってはいないか?など普通は気にもしないことが気になるわです。
高低差もその一つで、崖条例だ・・・とか擁壁は工作物確認とってるかとかですね。

「トマソン」はどちらかと言えば、既にその目的あるいは用途・使命が完了してしまった遺物で、そのものの不可思議さと時間の推移に着目したものと理解していますが、「暗渠」は、不動産屋・あるいは建築営業にとっては厄介な現役さんです。

暗渠が建築基準法状但し書き道路になってたりすることもあるようですし、そもそも暗渠が地目上きっちり残っていて、おいおいこの宅地接道してないし、などというのも郊外ではよくある話です。
本書の著者の方々は、読む限り仕事上暗渠のご厄介になる(?)ことはあまりないようで、もっぱらトマソン的時間軸による変化を楽しむ或いは味あうことを目的としているようです。

最近は不動産の仕事で、必然的にある程度都市部が活動範囲になっていますが、それでも水路はよくお目にかかります。
本書で取り上げるような元河川・用水路の支流にもならないような、排水路・あぜ道などですが、都市部では青地などはほぼ官地として扱いが決まっていてあまり問題になることは多くはないですけれど、公図をたどっていくとどこまで続いているのだろう?などと想像することはあります。
水路そのものを追っかけたのは最近では戸塚の水路敷暗いですけれど、Googlemapでだいぶたどりました。43条但し書きにならねえかなと思ったんですけどダメでしたね。

本書の中では浦和の藤右衛門川、目黒の羅漢寺川の話などは、仕事上かかわりのある場所で目に浮かぶようで楽しめました。
とはいえ、あくまでトマソン的な楽しみ方なので、実務で暗渠・水路に係るものとしてはやや物足りない感じがしました。
その場所その場所の暗渠にはそこだけで結構な量の資料というか歴史というか諸々のモノ・コトがあるはずで、もうすこし踏み込んだ資料があれば、もっとよかったのではないかと感じました。
尤も、本書はあくまで「入口」でその他の著作やホームページ・ブログなども作成されている様子。
著者の方々のお名前など頼りに、もう少し追いかけてみたくなる内容でした。

2020/06/27

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