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「朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実」文化人類学者が読み解く『慰安所日記』崔 吉城

COVID19の報道ばかりだが、このパンデミックが大陸の大国の動きをある意味加速させている。
アメリカはどういたことか世界で最大の感染国となってしまって、トランプ云々ではなく国民の間に、ウィルス拡散の素となった「中国」あるいは「中国人」への悪感情が支配的になっているらしい。
アメリカ人の大半にとって中国と中共の区別などありはしないだろうし、この感染症以前から政治的経済的思惑での両国間の摩擦が強まっていたこともあり、険悪な雰囲気になっていて、中共には彼らの事情もありそうなため近い将来、武力衝突さえ想定される状況だ。

資本主義陣営の本拠としてアメリカは大陸国家(中共・ソ連が大陸国家であるのは偶然ではなかろう)と対峙するうえで、ICBM打ち合うわけにもいかないのだから、少なくとも中共のいう第2列島線あたりまで自由にかの国の軍隊に来られては困るんで、第一列島線は皆さん死守してくださいねってわけです。
そのような中、果たして朝鮮半島はどうなのよ?ってことになりますが、今のところ主義主張より民族の血は来いってことなんでしょう。北朝鮮と韓国はいずれ統一するのは避けられないと思うのですね。
そうすると実際困るのはその統一は大陸側なのかアメリカ側なのかは結構重要で、アメリカ側につくとすると数千年の歴史に逆らって大陸に橋頭保を築くようなもので、なかなか骨の折れることになりそうです。

現状で行ってくれるのが都合はお互い良いよねってことで半世紀以上経過したが、そろそろいけるぜ見たいな感じとその他もろもろ国内の不穏な動きも押えないといけないってので大陸側が半島制覇に向かってるのかななどと感じているこの頃。
もっぱら話題は徴用工のことに移って、韓国でも支援団体の腐臭が報じられている。
ああやはり、政治的な意図が強く働いているのかななどと、元新聞記者さんなどはどのようにオルグされたんだろうとか想像してます。

本書は文化人類学者である著者が、戦時中慰安施設では働いていた人物の日記を読むことを通して、この問題を考察したものだ。
まずは大変読みにくい文章の体裁である。
引用と本文がごちゃごちゃしていて、内容を把握しずらいのであります。

結論は単純明快でいわゆる慰安婦問題を背負い字カードとして使うことを韓国はするべきではない、と至極愛国的に結んでいる。
理由は本書を読めばわかるが、軍隊と性欲処理の問題はもっと普遍的・客観的問題としてとらえるべきで、個々の問題を取り上げれば必ずブーメランとして自国に帰ってくるということと理解した。
日本はこの意味で現在軍隊を保有しないことになっているので例外的状況ではあるが、これから死地に向かう男が本能的に性欲が高まるというのは生物学的な衝動として首肯できるものであり、それを放置したのがソビエトで、金で解決(?)しているのは米軍みたいなものだろう。

本書を読んで感じたのはその時代の常識に基づく判断や行動、そして各国各地域における長い歴史によって醸成された常識を、今の感覚でとらえることの危うさだ。残酷であるとか、人権無視だとか今は当たり前の常識がその当時あったのか?もしその状態より今の方がましだとするならそれはなぜなのか?
その理解が進歩の確認になるかもしれないとということ。

巨大な勢力の国家の地理的中間にある半島の国、島国としてもっと協調できるはずだししなきゃならんと思うのだけれどね。
弥生時代はアメリカの勢力なかったけど大陸の混乱に際しては同じ地域としてそこそこうまくやってたんじゃなかろうかなどと思うのでした。


2020/08/25

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