「欲望の民主主義」丸山俊一+NHK「欲望の民主主義」制作班

先日読んだ「欲望の資本主義」の読後感 で著者に興味惹かれて読んでみた。
著者としては一応「NHK制作班」がくっつているが各章のはざまのいわばト書きが主著者の丸山氏であろうからシナリオは彼のものだから。
特に本書では知識人たちのインタビュー記事はもちろんそれなりに考えさせられるものではあるが、それこそ実存に規定された視界での語り部で会って、本書のターゲットである市場(幻冬舎!)での目的はイントロ部分の語りに凝縮されているのは当然のことかもしれない。

本書の「解説にかえて」での吉田徹氏の文章はわかりやすいし、なぜ番組制作班との共著なのかも示してる気がした。

ホッブスの「リヴィアイアサン」が本書でも、欲望の資本主義でも、現代の認識のベースにあるように取り上げられているが、「欲望」が万人の万人に対する闘争ではない「希望」を求めるものだ、或いはそうあるべきじゃないか?がモチーフのように感じる。

そういう意味では性善説的だし楽観主義的でもあるし、それはこういう番組であったり本に結びつくであろうと下向いて笑ってしまう。
すごいお人よしだ。

さて、本書が出て5年ほどたって何か変わったか?
言うまでもなく感染症によるパンデミックだ。
ワクチンは富める国の国民にいきわたって死亡者は収まりつつあるが、途上国の実情はボクにはわからない。少なくともNHK(笑)が積極的に取り上げているとも思えない。
また通貨制度が国家のくびきから離脱する方向が見えてきている気がする。
グローバル化は権力者が国家の内部ルールを決定することはできたとしても、問題を解決することはできないことがウィルスと暗号通貨によって開陳されてしまった状況に見える。
連帯して問題を解決しようと環境問題を訴える若年層が世界ではやりだが「違うだろう~!」としか思えない。

世界は存在しない、ガブリエル氏の言葉に続けて言えば「胃袋は存在する」
民主主義を標榜する独裁国家はむしろ増加して、経済的に凌駕しつつあるともいえそう。
特にアフリカでのかの国の跳梁跋扈を見聞きすると新たな帝国主義を感じる。
その帝国も自国の「人民」の胃袋が常に権力者を脅かしているように見える。

民主主義は衣食足りた国ではポピュリズムの弊害が目立つし、かといって独裁的な国の権力者はなおさらポピュリストを装う。
明日沈むかもしれないクルーズ船でパーティーを続けている気もする。
個人的には、資本主義と民主主義を並行することで、欲望が際限なく闘争を生むのは避けがたく腹も立つが、かといって独裁的のはまっぴらだ。

本書で「知識人」の言葉を連ねた理由は、おそらくそこにあって常に否定され改良される続けなければならない制度が民主主義、であるが故に
「知性」が必要とされているということなのかと思う。

さて問題は知性で胃袋は満たせるか?に帰着しそうだ。
おそらくまだ人類は胃袋の問題は暴力でしか解決できないだろう。

答えはわからない。
リヴァイアサン借りてきた。読んでみよう。

2021/11/17

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