著者の肖像はプレジデントオンラインのものです。
えーと、いろいろ考えるところあって「陰謀論」の知見を深めたく、タイトルに惹かれて借りてきました。正直期待していた内容とは少し方向の違う「陰謀論」にフォーカスしていたように感じたのでやや期待外れではありました。
興味あるのはどちらかといえば、スピリチュアル系とかじゃなくて、ビジネスパーソンにもしみ込んでいる「ユダヤ陰謀論」だったのであるが、そこは触れていないというか系譜としては出てくるのだが、内容についてはほぼスルーしていて、ディープステートなどトランプのところで触れたかどうか程度の扱いになっていたのでありました。
何やら、著者はノストラダムスの大予言が子供のころに外れたことから興味持って研究し始めたということなので、政治的なことよりは入り口がスピリチュアル方面ということであるから致し方ない。
僕が想像してい陰謀論はほんの一部で、世の中的には「ちきゅう」東日本大震災説とか、冝保愛子やら江原とか、僕的には陰謀でもなんでもなくて、ありえんだろ?で終わるようなことやエンタメビジネスだよね?ということも陰謀論のカテゴリーには入ってるらしい。
世の中で「陰謀論」とされるものが何を指しているのはその人ごとに少しずれがあるような気もするが、そこに引き込まれがちなタイプの人・考え方の類型はの理解には多少役立った気がする。
そんな僕も実は人間の思考が電気で動いている以上は、物理的にテレパシーとかはあるかもしれないとは思っているのけれど、そのエネルギーのサイズからして現実的ではないと判断するレベル。世の中には解明されていないことも多いので(特に理論物理学)存在の不確実さが人の心をとらえるのもわからないではない。
スピリチャル系というか人の理解の範疇を超えた何物かを何となく説明して信用させてしまう、あるいは信じてしまうということと、明確な意思を持って何事かを隠然と進めていること=陰謀を断片的な情報で決めつけて信じる、信じさせることは別なように思う。
本書は小見出しにいろいろキーワードがまぶしてあって興味は引くのだがやや舌足らずで、そのワードの連関がよくわからない。まあタイトルがそうだからそうなのかもしれないけれど、もう少しまとめてほしかった気がする。
☆1