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いきなり縮小

                 日経WEB版

我が街、鶴見駅西口にも先日オープンしたんですけど、いや鶴見は食い物「だけ」は結構うるさいので厳しんじゃないの?なんて思ってました。

街の特徴って色々あると思いますが、鶴見は横浜市の癖に川崎の文化圏で、最近はJFEの高炉が止まるなんて悲しい話もありますが、工員さんが多いところだったんですね。場所によっても差があり、北寺尾3丁目とか東寺尾北台、東寺尾4丁目など、駅から遠いくせに妙に高級な住宅地も西口側にはありますが、駅周辺はもともと京浜工業地帯の工場に人たちでにぎわったところです。
今は沖縄の方や、中南米の方なんかも結構いてバラエティ豊かになったようですが、工場地帯の勢いが落ちて人も減り賑わいは昔日の事のようになってます。
ともあれ、そういう歴史がありますので、うまい安いがものすごく重要で、安くてもおいしくないとだめなんです。すぐ近く川崎という大きな街がありますからそちらへ流れてしまいます。
最近はあまり見かけなくなりましたが、その分「おまけ」に弱い住民性があったように思います。
タダより高いものはないなどとは思わないのは、仕事も生活も同じメンバーで同じ町でやってた時代の名残かもしれません。

そんな中、原価の高いステーキをお手軽価格ですきな量でどうぞ!てなお店のコンセプトで「いきなりステーキ」来ましたが、全く入っているように見えません。だって食べたら食べた分料金かかるのは我が街鶴見ではお得ではないのです。(実際にはお得なんでしょうけど皆そう思わない)
街がしょぼいから大したことないと思っているご商売の方、間違えてます。今はすでに工場労働者は劇的に減少し、東京に最も近いヨコハマとしてとても豊かな人が沢山住んでる街になったのです。(私は違いますけれどね)
お父さんたちがお勤めの時にさっとステーキ食べたいという需要はありません。またお得感という意味ではメインを頼めばあとは皆好きなだけどうぞという韓国焼肉の世界が「お得」なのです。1国のいわたき、2国のフォルクスなんかそうですね。
それが普段なら、少しいいとこと思えば横浜駅周辺か自由が丘・渋谷という層もたくさんいるのです。

まあくだらないこと書いてますが、つまり出店する場所間違えてると思ったということです。
これはヤバいだろうなと思っていたら案の定の事態です。
しかもペッパーランチを捨てていきなりステーキとは・・・
トップの判断なのでしょうが、ご愁傷さまとしか思えない進路を選択された気がします。

ヒットを出すのはものすごく大変ですけど、そこから発展させるのは大変。飲食店はなおさらでしょう。
COVID19がなくても同じ道たどったのかなという気もします。
商売の特徴、マーケットに合わせた展開、経営者の判断、一つでも外すと簡単にこけていくのだと実感しております。

2020/07/04

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