
高齢になるとどうしてもいろいろ衰えてくるのは仕方がない。我が家のバアサンも例外ではない。
特にCOVI19で外出を控えなければならない期間は、彼女の身体機能を急速に衰えさせたように思っている。僕もすでにそういう年齢なので、数日動かないでいると体が硬くなって、脚が弱くなっているのを感じる。そんな時は慌てて体操したりジョギングしたりするのだが。バアサンの場合はデイケアに行って、マシンやったり体操したりだが、回復のペースはやはり米寿過ぎのカラダである。
考えてみると自分で「買い物」に数年行っていない。
宅配の生協のパンフレットを眺めてはレンチンするだけのおかずを頼んでいるのは、半ば義務感だと思うが、女性の常としてお買い物は楽しみでもあるだろうとは思っていた。
朝、バアサンが散歩に行くといって出ていったとき、電動歩行器のバッテリーがエンプティーでスイッチオンと同時にかなりの音量で「充電!充電!」となってしまった。僕も朝のルーティング終わってラジオ体操でも行こうと思っていたところだったので、思いついて車いすで公園まで行って、平坦たところで押して歩けば~♪などと軽口たたいてしまった。
押して公園に行くと途中で、そういえば島忠の上にできたスーパーだったら車いすでも店内回れるなと思い、行くか?と聞くと行かない!というので連れて行った。聞いたことに意味はなくて行くつもりだったが、多分行きたいはずで車いすで行っておいて来られるとでも思い拒否してるのかクソババアと心のどこかで叫びつつ押していったのさ。
駅前のスーパーや近所のコープと異なり、徒歩圏では貴重な郊外型のスーパーなので割とゆったりしたワンフロアのお店。自宅から花月園公園の上まで約10m上がるのだが、緩いスロープなので何とかなり、そこからは平坦で最後少し下って島忠の屋上駐車場。距離は多少あるがアップダウン急な経路よりずいぶんと楽に移動できる
いろいろ見ても作るのは嫌だからと言って何も買わないのかよバアサン。
結局出来合いの海老カツとローストビーフ。飯は僕が炊飯器でポンだからいつもと同じだけど、帰宅したらなんか喜んでた。
できなくなることは少しずつ増える。やりたいことが減るということでは必ずしもないのだな。
ボクはジョギングの代わりで少し歩けたので良しとしよう。