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マスク着用拒否の事

マスク着用の事、常識的な判断と個々の考え方や事情について、今後のためには考えておいた方がよさそうな状況になってきている気がする。

9月8日時点の共同のニュースだと
『「マスク着用拒否で臨時着陸」ピーチ機、男性が乗務員を威圧』
との内容でこれだけ見ると怒鳴り散らしているような傲慢な状況を思い浮かべるのだけれど、その後乗客がアップした動画で見る限りはこの男性がツイッター@mask_passenger  で主張するように話しぶりは淡々としていて威圧的態度という風には見えない。

昨日のヤフーニュースの同じ共同の記事
『マスク拒否男性、安全阻害は遺憾 ピーチ機利用「搭乗前要請なし」』
だと、なんだか共同がアリバイ作りに走ってるような印象を僕は感じたけれど、ヤフコメ欄は当の男性非難一色になってる。

僕にはよくわかっていないが、飛行機の中の常識は地上とは異なるらしい。
確かに何かあればほぼ全員が死亡する状況というの地上ではあまり起こりえない。機長や搭乗員の指示はそこでは絶対的重みをもっているとは思う。男性のツイッターを見ても、席の移動をお願いされて、理由は延べずに拒否している。
おそらく、機内ではこれだけで十分にアウトなのだろう。
男性の認識と航空会社というか機長・搭乗員の認識には一時停止で止まったという運転手と、停止線超えて止まってもだめでしょという警察官くらいの違いがある。
それゆえこの男性が論争に勝利することはなさそうに思っている。

今の時点で僕なりの認識は
1.この男性は何らかの事情でマスクをつけることに困難であると主張しているし事実そうなのだろう。
2.ピーチは搭乗前にマスクが「必須」であるとの説明をしていなかったと男性は主張していてこれもおそらくそうなのだろう。
3.ほとんどの公共の場所で現在はマスクは事実上「必須」だが管理する側からは「お願い」としている荷が実態で明文化しているところは医療機関等限定的のように思える。
4.男性は「お願い」はあくまで「要請」で適切な案内があればそのルールに従って手続きをしたはずが、不適切な案内のため拒否したのだと考えているようだ。
5.いくつかのコメントにもあるが通常のマスクが困難であれば代替手段もあるだろうし、少なくとも周囲の同乗者が納得できるような代替手段がその場で提案されている(席替え)以上機内という特殊事情を考慮すれば応じてもよさそうに見える。

感染症に対して絶対ということはない中、何とか世の中回さなきゃなんないよねという世間の共通認識のもと、ほぼ無策なまま国民の自主規制と自助で感染症対策してますという政府への不信感がこの出来事の大元なのかもしれない。
航空会社に対して政府がガイドラインを設け、例外も含めて対応を世間に明示していれば防げるようなことかもしれない。
乙武氏のレストラン拒否やよく聞かれる飲食店の盲導犬問題など見える形での障碍でも問題はしばしば起きてはいるが。

とりわけ現在のマスク着用は自己ではなく他者への感染防止という意味合いなので、事情があって着用できないならば利用するなという極論もわからないではない。逆に利用するならば代替の手法で感染防止策をとるのが常識的ともいえるだろう。
航空機であればそうした事情のある人向けのやや隔離された搭乗スペースの確保なども必要になるかもしれない。

今のところ航空機内で乗務員の指示に従わなかったという時点で降ろされてしまったのは致し方なさそうだが、今後その他の交通機関や公共施設でも考えていかないといけない問題になるかもしれない。

2020/09/13

 

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