下水の事故に思う@鶴見20250206

八潮の下水陥没事故の救助と復旧に大変な時間がかかっている。もはや転落したドライバーさんの生存は厳しいとは思うが、見つからない事には何とも言えない。どうか現場の方は安全にそしてできる限り迅速に作業を進めてもらいたいと思うばかりであります。

八潮市は確か1件しか、家を建てていないような気がする。
床上浸水したことがあるので、臭気等やはり気になり建て替えるということであったと記憶している。
盛土の量が一般の住宅地としてはかなり激しくて、法令に抵触しない範囲でめいっぴあ盛土して建てた。僕自身も平成11年の立会川の溢水で水害にあっているので、今はその気持ちわかる。
洪水が起きて水位が上がってくると、もうどうしようもないのであります。
逃げる時間なんて気がついてからではありません。

今回の事故で思ったが、一般にハザードマップは、河川の溢水に関してや、雨水の排水許容量を超えた際のリスクは記載されているけれど、下水の幹線が破損した場合のリスクなんて書いてない。
今回は平常時であるが、120万人の排水が影響受けているという。見えない地下の大河川が、地盤の極めて弱い八潮を通っていたってことで、大雨降ったらどうなるか考えると恐怖しかない。

最近やっていた現場は、自然河川が下水の放水路に一部なっている地域なのだが、開渠で河川の形態とっているからまだわかりやすい。大岡山から中原街道に下りてくる交差点はハザードマップで結構リスクあるのだが、呑川が暗渠になっているから普段気がつきにくい。大雨降ると結構あふれているようだ。

都内はもともと運河や小河川がたくさんあったはずだが、みな暗渠になって見えなくなっている。
僕が水害にあった立会川も立会道路という名の道路であった。大雨でマンホールから水が噴き出し、周囲の道路より低くなっているもともとの地盤面の土地はしっかり水につかった。
雨が降ったとき、あるいは何らかの事故支障が起きた際に、見えるのであれば警戒心もわくが、見えない暗渠がいきなり水を噴き上げたら驚くだけである。

都内の雨水への対応力はいまだに時間50ミリのだと思うが、最近のゲリラ豪雨は簡単に超えてくる。事故がないから何とかなっているが、どこかで下水管が崩落したらどうなるのだろうか。
もともとの地形を知る人が少なくなって、リスクに対応していない建築物もあるだろう。典型的なのは武蔵小杉で冠水して復旧に時間のかかったタワマンだが、港区あたりも高低差大きいのに地価が高いからGLよりひく車庫沢山ある。

不動産選びのときに国土地理院の地図をよく見るのはおすすめ。
自分で備えておくしかない。

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