金利引き上げ@日銀20250124

Bloomberg

織り込み済みではあったが、政策金利の引き上げが決まった。
トランプ2.0は始動したものの、経済政策は不透明で何するつもりなのかよくわからない。
自分に対する訴追がとりあえずなくなったので、ほっとしてはしゃいでいるのかもしれない。
小泉悠氏が、プーチン政権成立時の取り巻きオルガリヒと今回のトランプと取り巻き財界人が近い印象と言っていたのは首肯できる。何をするかはわからないが、粛々と日銀はやることやりますよ的な感じで好ましい。

今は野党の中でも、減税しろ、給付増やせ、国債発行して財源にすればいいのだ、という声が大きいが、今のところ財源がない以上国債発行しか手がないわけで、今以上に国債を発行して、そのうえ一定水準の景気拡大が継続しなければ、国債が下落して、日銀の財務体質が棄損しひいては円安・金利上昇がコントロール不可能な状態になることもありうるのだから、何言ってるんだよとは思う。
労働分配率が最低まで持ってこられているので、少子化が進行しているのではと思えるが、その点の是正をするのは国債の発行ではなく、企業税制や労働行政、またはよくわからないこども家庭庁の守備範囲でかつパイを決めて行うべきだと思っている。

金利のある世界では企業から家計に資金は移動するはずなのだ。
さらに言えば国債の残高は経済成長によって相対的に小さくするしかないってのも自明である。
平成バブル崩壊の過程でぬるま湯につかったのは誰だったか、今そのツケを払うべきなのであります。
生き残りできたのはなぜだったのか、そしてそのおかげで今のポジションがあるということ、忘れないでほしい。
株の持ち合いは批判も多いので、個人の預貯金を投資(本来は国内に向けてほしいのだろう)に誘導しているのもわかるが、外資にでも脅されないと配当性向も高いとは言えない企業経営。
低い労務費・金利・配当性向でらくらく経営なのにグローバル水準に近づけるとかいうことで桁違いの報酬を得ている経営者は生き残れなくなってほしい。

若い人が起業に向っているのは恐らくそういう空気感も影響しているのだとは思う。
僕は経営者でもないし、経済のことがよくわかっているわけではないが、若い時の大企業の債務免除を聞いた時の驚きと怒りは忘れない。

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