雨で動けず@鶴見20241005

NHK

切り取られた発言だとは思うが、災害現地に出かけてこの発言はどうなのかと感じた。
「日本国中どこで何が起きても、同じ支援が受けられるよう内閣として尽力していく。まず、内閣府の防災担当の予算、人員を飛躍的に拡充し、『防災庁』を創設する」
もし、自分が被災していて、そんな原則論を現地で表明されたとしたらどう思うかってことなんだけど。
それも一度ならずもあまり間を置かずに震災と水害で、震災の復興もままならないうちに水害にあったとしたらと想像すると、多分何しに来たんですか?と聞いてしまうかもしれない。
おそらく、今夜の寝る場所食べるもの、明日の生活の資金、再建する費用、そんなことで頭の中いっぱいで、防災庁とか全国どこでもとかじゃなくて、今ここを何とかしてよと思うのではないか。

実際の役割は国のかじ取りなので、言いたい気持ちはわかるけれどそれは被災地を見たうえで国会なり閣議なりで示す方針であって、被災した当事者にその場所で話しても意味がないと思う。
僕のお仕事の場合、ある程度類型化はできるけれど、不動産はおなじものがないので取引の大将は常に別なもので、取引相手も業者はいざ知らずエンドユーザーの事情も当然それぞれ異なっているので、問題を他のほかの例で考えると判断間違うことがあるからかもしれない。
全部個別で、その案件に即して、その当事者の視点・立ち位置でアタマから考えておかないといけない。それを最近つくづく感じているせいかもしれない。購入する側の場合は、それでもまだ一定のパターンで当たってもあまり間違わないのだが、売却の方は特に注意が必要だろう。

手順というものも少しタイミング違うだけで印象も違うが、考え方が透けて見えてしまう場合もある。
今回所信表明が先で視察があとだった。
防災庁のことはすでに所信で述べていた、見に行かなくともまとめられる所信を述べた後に、その現地を見に行ったのはいかにもまずい気がする。
当事者だったらどう思うか、僕の場合だったら見てもいない物件の査定をしてから現調行くみたいなハナシである。普通にダメだろって思う。予定が付かないってのは理由にならんのだよな。

まだこれからだろうけどかなり暗いなぁ。
今日の雨で現地販売中止の方が僕にとって厳しいけれど。

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