天候がすぐれないおかげで本が読めるというあまりよろしく無い状態だったが、返却期限ぎりぎりで何とか読み終わった。
同じ著者のもう少し新しい本を借りたくてついでにに借りたもの。
2016年春の出版だからすでに1年半前のもので、我ながらこの手の書籍を周回遅れで読むことが多く、実務的に何かの役に立つことはほぼないけれど、すでに結果が出てきていることの予測を見るというのは事実の見方の参考にはなる。
藤井厳喜氏はダイレクト出版で
「なぜ日米戦争は起きたのか?47年アメリカが隠した罪」
という講演録を1980円のところ100円(!)でダウンロードさせてくれる人ということしか知らなかったのだけれど、最近「地政学」的なものへの関心があるので氏の著作の「最強兵器としての地政学」が目に留まったついでということ。
中国のことをチャイナと呼ぶのは石原慎太郎と似た思考回路なのかなと思いつつ、内容を見ていくとなかなか興味深かった。
ヨーロッパで起きていることと中国で起きていることの関係を具体的に結び付けての分析は、いろいろな見方の一つとしてわかりやすい。
結果として、今のところ世界恐慌は起きていないし、中国も共産党政権は命脈を保っているが、方向性としてあり得るというのは理解できる。
しかし、一番面白いなと思ったのは、書籍自体ではなく氏のホームページの英語の部分。
全体としてなんだか違和感が残るのはなぜなのかわからない。
先入観もあるのだけれど文章と構成があまりよくないのかなと思う。
英語のプロフィールもそうだけど、この人予測力とか取材力は高いのだけれどは文才はそこまで行ってないかもしれない。
2017-09-18