台風による擁壁の崩壊

少し見ずらいけれど、建物と擁壁の間、古い擁壁が崩壊している写真。

10月29日夜、台風22号の影響と思われる事故現場です。

現場は古い一戸建て住宅を解体して、擁壁の一部を再構築したうえで4件ほどの住宅らしい物件に建て替えて分譲すると思われる土地。

標高20メートルほどの高台の中腹部の角地、片側が6メートルほどの完全舗装の道路、片側は横浜によくある車の通行のできない階段の道です。

広い道路側からみて平均地盤面は1メートル程度低く、階段側は2.5メートルほど高くなっている状況です。

解体したのは夏の終わぎだったと記憶しますが、階段側の擁壁工事があって数か月は更地状態でした。

 

更地状態で建物があった際は下水に流していたであろう雨水が敷地全体にしみ込んだ上に、解体したために宅内排水もない状態だったと思われます。また、新規再建築した擁壁側の土砂は相当に入れ替えて地盤内の水抜きに向けての水脈も変わった状態だったのではないかと思います。

既存の擁壁部分は建物の加重と土圧には問題なく何十年も耐えてきていたにもかかわらず、上記のような工事中状態で、2週続けての台風襲来で、地盤に浸透した雨水の圧力に耐えられず崩壊したのだろうと思っています。

 

仕方のない災害とみることもできますが、本来これだけの降水に関する情報があり、築造年月に関しても相当に古く安全性が十分には確認できない擁壁があったのですから、降雨前にシートで敷地を覆う、あるいは雨水が下水に流入しうるような仮設排水は必要だったのではないかと思います。

ちなみにすぐそばのお寺(墓地がありますのである意味更地に近いです)の山門前の階段の今朝の状況は次の写真のようになっています。

雨がやんで相当の時間がたっていますが相当の水が流れてきています。

 

また擁壁部分は

水抜きではないところから相当浸透してきています。

3メートルの擁壁で200㎡の土地を単純に大きさだけで考えて水がすべてたまった場合の重さは600トン!住宅、1/3で考えても200トンですから住宅の重さの数倍になってしまいます。

 

事業者としてみると、ほんのわずかな油断でプロジェクトの収支計画はめちゃくちゃになっしまうでしょうし、購入者は土砂崩れを起こした物件を買うことはためらわれると思います。

また近隣にいらぬ心配を起こすことにもつながります。実際に自分の実家はすぐ近所で空き家になっていますが、4メートルほどの古いコンクリートの擁壁の上に建っています。
このところ擁壁の側に亀裂があったり、敷地全体が擁壁側に向けてやや傾斜して来ているような気がしていて心配しているところでした。

 

近隣で同様のことがなかったところを見ると、やはり更地、排水無という悪条件が原因と思われるだけに、事業者・施行者は十分に注意し油断なく作業をする必要性を強く感じました。

これまで同じ町内でも、旧地形の谷筋にあたるところは崩壊しやすいということで認識していましたーーー現在はそこは大きなマンションになっていて崩れようがないですけれどーーーが、まさか自宅のすぐそばでがけ崩れが起こるとは思わず驚いています。

 

おそらく今後分譲されるでしょうから経過をよくいていたいと思っています。

 

2017-10-30

 

 

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