「『古事記』 異端の神々」原田実 著 

と学会 にてお名前は良く拝見していた著者のの本。
サブタイトルにある「封印された」などと宣う場合、比較的高い割合で読み進むうちに、「大丈夫かぁ?こいつ」となる場合が多いのだが、本作はまともであると思いました。古事記が偽書である可能性の検証からスタートしてるんだからまともに決まってますって。
学術的なことはさておき、古事記がたとえ最古の写本が、編纂時期から見て相当経った時期のモノ(それでも国宝)しか現存しないとしても、特に上巻中巻辺りはそもそも神話的な記述なんだからいいんじゃないのというおおらかさが必要なのだ。

本書で取り上げられている神々(もうこの時点で史書としてみるのは無理がある前提になってる)は、具体的な人物や事実はあったであろうことは想像できるが、波の上に矛をさかさまに立てそこに座るとかいう時点でそれは作り話だよとなるように寓話として、当時すでに創作されていたと考えるべきなのだろう。

本書では著者の意図していることなのかわからないが、かなりピースが失われたジグゾーパスルに何が書いてあったかを、考古学的な事実よりは常識と日本以外の伝承や神話に照らして想像している印象を受けた。
確かめることが難しい内容を、矛盾する点や傍証で埋めていく面白さを感じた。

特に最後の章、神武東征に係る内容の考察は楽しい。
イワレビコとアマツカミノミコが同一人物ではないと置くことによる、パズルの埋まり方が何とも言えず気持ちいい。

特に構えて、史学を批判するではなく、別の角度から見たらこう見えたと、あたかも印象派のような立ち位置とでもいうべきかもしれない。
受験のための歴史学習には役に立たないけれど、アタマの体操のつもりで読んでみるといいかもしれない。

2020/07/15



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