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パンデミック以後――米中激突と日本の最終選択 エマニュエル・トッド

水曜日なので一応仕事はお休みってことにしてる。
少し前に読んだ本。
雑誌のインタビュー記事を補完して出版という安上がりな手法で、サブタイトルが中身とさほど関係ないという意味で多分に商業的な色の濃さが出ている体裁の新書でありました。朝日もアサヒ芸能張りに頑張っているが、不動産業に徹してはどうかなどとくだらないことを想像させるものがありました。

それはさておき、トッド氏の答えがインタビュアーの質問に対して斜め上ぐらいの距離感があり、ほほえましいのであります。
確かに今回のパンデミックは様々な波紋を起こしてはいるが、そう大げさなものではないという立ち位置が一貫していて、皮相的な感じが好きな人にはいい感じだろう。僕も嫌いじゃない。

もちろんパンデミックによってより鮮明になったことはあるものの、それ自体はもともと現在の世の中が内在していた問題だと言っているように感じた。そのうえで例えばトランプ、例えばブレグジットなどがの流れについて、彼にはどう見えているか語っているのは参考になる。
語り口はとても理解しやすい。彼のプロフィールと絡めて視界を語っているからだろう。
それを自分に置き換える必要はなく、異なる立ち位置から世界を見たらどうなのかを知ることができればいいのだ。

日本のニュースばかり見ていると視野が狭くなりがちなので、たまにはアングロサクソン的ではない欧州人のおっさん、人口と歴史の研究者の言ってることを読むのもいいとは思う。本人も自覚しているように、日本でのほうが人気があるというのはそういうことだろうな。

☆☆2

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