落としどころ@世田谷20250527

世田谷は自宅である鶴見から公共交通機関で行こうとすると意外に遠い。車だと川沿いに上がっていけばさほど距離はないのだが、電車は東京から放射状に出ている各路線の方向が2つほど上になってしまう。JR京急→東横→田園都市線→小田急→京王で、縦に行こうとすると南武線かバスを使うことになる。都心はいざ知らず世田谷も郊外になるとバスは1時間に2本とか普通。車前提なんだよな。南武線は便利だけれど、そこからまた乗り換えとかしてさらに歩くというのもあるしな。
世田谷は空き家も多いらしいが、そんなに遠くない未来では駅から遠いところは過疎化が始まるんじゃねえかと思ったりする。普通に農協存在感あるし。

そんなこと考えつつそれでも一応都内だし鶴見とは違うのである。
でもどう考えても鶴見の方が便利だけど。
最近読んでいる本で、関東平野の地質に多摩川が非常に大きく影響しているのがよくわかる。その意味でいうと下末吉台地より北西側はずっと多摩川の向こうなので何かしらこちら側とは違うのだろうかなんて思ったりしている。今の23区のうち荒川より南西側は基本多摩川の扇状地らしい。まだ途中なので利根川はどうなのよ?ってのが頭の片隅にあるけれど、家康公が利根川の付け替えを行う以前からなんとなく多摩川の法の影響が大きいのかなってのが武蔵で、利根川は下総の話なのかななどと思ったりしている。

何かしら区切りをしないと人の能力には限りがある以上、認識の上で○○から△△まではA地域とかって名前つけてると思うのだが、そこにそれは誰のものかってことで争いが起きたりしている。そんなことは関係なしに川とか山とか海とか、地形によってそこに住む生き物の生態というかありようは違いが生じているのは間違いない。
ユーラシアの端っこに人類が到達してそこから先はよほどのことが無い限りいけない土地が日本。東南アジアはその点あちこち行き来できるし、島伝いでオーストラリアとか太平洋諸島も日本とは比較にならないくらい行きやすいように思える。

地政学とかいうのではなく、地形学というか生物学的に波風立てないように過ごすのがこの国の本来のありようなのかもしれん。だから境界の件は穏便に行きたいんだけど。そうもいかんか。
少し気が重い。

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